1.出発前に確認すること
まず、自治体や井戸の所有者が「利用できる」と案内しているか確認します。みずしるべの掲載情報は平時の登録情報で、現在の給水状況ではありません。災害による破損、停電、周辺の危険などで利用できない場合があります。
余震、火災、浸水、道路の損傷があるときは無理に向かわず、自治体の避難・給水情報を優先してください。水を入れる前から帰宅経路と運べる重さを考えておくことも大切です。
2.用意したい便利グッズ
- ふた付きの清潔な給水容器ポリタンク、給水袋、空のペットボトルなど。用途ごとに分けられるよう、複数の小さめ容器があると便利です。飲料用に使う容器は、生活用水の容器と明確に分けましょう。
- 背負える給水袋両手が空くため、徒歩で移動するときに役立ちます。購入時は容量だけでなく、口の閉じ方、持ち手、耐荷重、食品用として使えるかを確認します。
- 折りたたみ式カート水は1リットルでおよそ1キログラムあります。大量の水を手だけで運ばず、安定して固定できるカートを選びましょう。段差や瓦礫の多い道では使用を避けます。
- 滑りにくい手袋と歩きやすい靴ぬれた容器を扱うときや、暗い道・荒れた道を移動するときのけがを防ぎます。
- ヘッドライト両手をふさがず周囲を照らせます。予備電池も一緒に保管しておきます。
- 油性ペンとラベル「飲用不可」「トイレ用」「受取日」などを書き、水の用途を取り違えないようにします。
- タオル・ポリ袋・ウェットティッシュ容器の水漏れ対策や手指・周囲の清掃に使えます。ごみは持ち帰りましょう。
- スマートフォンとモバイルバッテリー給水情報、避難情報、帰宅経路の確認に使います。画面を見ながら歩かないよう注意します。
京都市上下水道局も、応急給水時にはポリタンクやペットボトルなどの給水容器を各自で持参するよう案内しています。水戸市は、ふた付きで密閉できる清潔な容器を勧めています。
3.水を受け取るときの注意
- 列や受付方法など、現地の案内に従います。
- 所有者の敷地へ無断で入らず、利用時間と提供量を守ります。
- 容器の内部やふたに手を触れないようにします。
- 飲用可否と利用できる用途を、その場で確認します。
- 容器のふたを確実に閉め、倒れないよう固定します。
「生活用水」と案内された井戸水は、トイレ、掃除、洗濯など指定された用途に限って使います。自治体や所有者から飲用可能との明確な案内がない場合は飲まないでください。自己判断で煮沸しただけでは安全を確認できません。
4.持ち帰ったあとの注意
容器に受取日と用途を書き、飲料水とは離して保管します。子どもや家族が誤って飲まないよう「飲用不可」と大きく表示しましょう。保管方法や使用期限について案内を受けた場合は、その内容を優先します。
生活用水を水洗トイレに使う場合も注意が必要です。断水だけでなく下水道管が壊れている可能性があり、流すことで逆流や階下への漏水につながる場合があります。自治体が排水可能と案内するまでは、携帯トイレを使用してください。
平時に一度、持って歩いてみよう
空の容器を用意するだけでなく、水を入れた重さを試し、自宅まで安全に運べる量を確認しておくと安心です。家族で容器の保管場所、井戸や応急給水拠点への道、飲料水と生活用水の分け方を共有しておきましょう。
参考にした公的情報
- 京都市上下水道局「ご家庭でもできる災害への備え」(給水容器の持参、断水時のトイレに関する案内)
- 水戸市上下水道局「災害で断水した時の飲み水の配布場所(給水所)」(密閉できる清潔な容器の案内)
- 厚生労働省「被災地での健康を守るために」(飲料水の衛生に関する案内)
- 内閣府「トイレ備蓄忘れていませんか?」(断水時の携帯トイレ備蓄に関する案内)
