1.目安は1人1日3リットル
農林水産省や各地の水道局は、飲用と調理用を合わせて1人1日3リットル、最低3日分を備えるよう案内しています。まずは次の式で家族分を計算してみましょう。
3リットル × 家族の人数 × 3日
2人なら18リットル、4人なら36リットルが3日分の目安です。
地域や災害の規模によって支援開始まで時間がかかることがあります。保管場所に余裕があれば、少しずつ増やして1週間分を目指します。乳幼児、妊産婦、高齢者、持病のある方、ペットがいる家庭は、必要量や専用の水を個別に考えてください。
2.市販の水はローリングストック
普段飲んでいるペットボトル水を少し多めに買い、古いものから使って、使った分を補充する方法がローリングストックです。特別な防災用品だけでそろえるより、期限切れや買い忘れを防ぎやすくなります。
- 表示どおりに保管する直射日光や高温を避け、製品に書かれた保存方法と賞味期限を守ります。
- 購入月を見える位置に書く箱や棚に入れ替え予定を記入し、月に一度確認します。
- 家の中で分散する台所、寝室近く、持ち出し袋など、倒れにくく取り出しやすい場所へ分けます。
- 持ち出せる大きさも用意する大容量だけでなく、避難時に持てる500ミリリットル前後の容器もあると便利です。
3.水道水をくみ置きする場合
水道水を保存するときは、清潔でふたのできる容器を使い、浄水器を通さず蛇口から直接、空気が残らないよう口元まで入れて密閉します。直射日光を避けた涼しい場所で保管します。
岩出市などは常温で3日間を一つの目安としていますが、水質や保管条件により異なります。お住まいの自治体・水道局の案内を優先し、定期的に入れ替えてください。浄水器を通した水や一度煮沸した水は塩素の効果が弱くなるため、同じ期間保存できるとは限りません。
入れ替えた水は、掃除や洗濯などに使えば無駄になりません。容器は大きすぎると移動や交換が難しくなるので、自分で扱える大きさを選びます。
4.災害後に受け取った水は早めに使う
給水車などから受け取った水は、容器の清潔さや保管状況によって状態が変わります。厚生労働省は、給水車によるくみ置きの水を、できるだけ当日給水されたものから使うよう案内しています。自治体から保存方法や期限の指示があれば必ず従ってください。
井戸水についても、登録されているだけで飲用可能とは限りません。「生活用水」と案内された水は飲まず、調理や歯磨きにも使わないでください。飲用については、現地の表示と自治体・所有者の案内を確認します。
今日できる小さな備え
- 家族の人数×9リットルで、3日分を計算する。
- 現在ある飲料水の量と期限を確認する。
- 次の買い物で1箱または数本多く購入する。
- カレンダーに確認日を書いておく。
参考にした公的情報
- 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」(1人1日3リットル、最低3日分の備蓄)
- 岩出市「災害時のご家庭でできる水の備え」(くみ置き、保存、ローリングストック)
- さいたま市「災害に備えて、どのくらいの量の飲料水を備蓄すればいいですか」(必要量とくみ置き方法)
- 厚生労働省「被災地での健康を守るために」(給水後の飲料水と井戸水の衛生)
